呪咀と祝福の技術の中の一つ、気で読むの話です。
呪咀するにしろ、祝福をするにしろ、
どちらをやる場合も相手に気を合わせる必要があります。
気を合わせるためのトレーニングとして、
気を読むという方法方があります。
Contents
気を合わせる
気を合わせるとは、どういうことか説明します。
その前に、まず気とはなにかが気になる方もいると思います。
気については、こちらのページで解説してますので、
始めての方はこちらからお読みください。
気を合わせるとは、
日本語で文字通り、「あいつとは気が合うなあ」という言葉をよく言いますよね。
仲のいい友達に対してよく使われます。
友だちと「気が合う」の通りです。
「気が合う」に近い表現としては
好き
好みである
心が通じ合う
と言ったところです
ただし、これらは「気を合わせる」と重なる部分があるのですが、
重ならない部分もあります。
気が合ってる状態(恋愛の場合)
気が合ってる状態は、
恋愛に例えると分かりやすいかもしれません。
好きな人と会ったりデートしたりする時、
相手のことを気にしていると
なんとなくわかることがあります。
「今日はなんか機嫌悪いな」
「今日はなんか嬉しそうだぞ」
「あれ、いつもと違う」
最初に会った数秒で直感的に感じます
なぜそう感じるか、後から理由付けはできたりします。
なんとなく声が小さい
服装が少しカラフル
目線が微妙にずれる
ただ、直感的に感じるのは、一瞬です。
表面上の意識でわかる現象ではなく、
潜在意識レベルでかすかな違いを、感じ取っているからです。
恋愛でなくて、
友達とか家族とかのケースでもわかるかもしれません。
「今日はいつもと違ってなんか違うぞ」
友達や家族も、いつも一緒にいるから、気が合ってるんです。
赤の他人だと、微妙な違いがわからないのです。
言葉にしなくても、本人が隠そうとしても、
直感で分かってしまうというところが、ポイントです。
書かれた文字に気を合わせる
人(友だちや恋人)と気が合う、という表現は、みなさん自然に使ってると思います。
ただし、今回はのテーマは対象が人ではありません。
書かれた文字、つまり本に対して、気を合わせていきます
そして、気で読むとは、
気を合わせながら読むこと、と捉えてもらって構いません。
気を合わせるための訓練
呪咀するにしろ
祝福をするにしろ
見えない世界の力を使っていくには
気を合わせる必要があります
そのための訓練として
気で読むという
方法があります
世の中には読み流すだけで、すなわち、文章の一句一句ではなくて、全体の流れの中に、意味を感じ取る文章があることは事実です。しかし、その反対の場合もあります。
神義子 『逆転の哲学 呪咀』 解説 漢雲 より
声で読むことは駄目で、口で読むのもいけない。心で読むのも又足りない。つまり「気」で読まなければいけない文章があるということです。
この遺稿は、典型的にそれを要求しています。気を漲らせて、何回も読みかえすと、必ず意味が分ります。そうしなければ読んだ意味が全くありません。気を漲らせるためには、心を空にすること、そうすると気が溢れて、この遺稿の価値が分かります。
なんべんでも繰りかえして読んで下さい。必ず意味も解ります。役に立ちます。価値もあります。
蛇足を加えるならば、本当は、ある種の本の読み方は、皆そうしなければいけない筈です。

気を漲らせて読むとは?
先の引用にある「気を漲らせて読む」について、
具体的に何をするのか、知りたい方もいると思います。
そこで一つのアイデアを紹介します。
素読です。
素読というのは
日本の寺子屋で行われていた。東洋ではよく行われていた子供の学習方法です。
例えば易経を意味はわからなくとも、
ただただ繰り返し声に出して読みます。
すると、いつしか腑に落ちてわかる時が来る。
頭で理解するのではなくて、
お腹で理解するという感じです。
とはいっても、今回はただ単純に、声に出せばいい、というものではありません。
声に出しながら、気をのせてください。
気をのせて、声に出してみてください
分かりやすいイメージは、
書いた人になったつもりで
著者になって朗読するつもりで
声に出して読んでみてください
すると
ただ目だけで文字を追ってるのとは
全く異なる世界が開けてくるでしょう
ただ、声へ出すのとも違います。
1回やればすぐ、腑に落ちるものでもありません。
そもそも回数は決まってません。
何回も何回も繰り返しているうちに
著者の考えや
著者の感じ方
著者の気を
感じれる時が来ます
その時に、気で読むことができたと言えます
本に書かれている文字の情報
に加えて
著者の体験や経験
そこから感じる感情
があなたのものにになり、
さらに加えて
そこから生まれる気も
あなたのものとなっているのです。
「気」という言葉を使う理由
最初にも書いたように、気という言葉を使います
気の中には
感情も入ってるかもしれません
思考や意思、体験も入ってるかもしれません
ぜんぶひっくるめて気という言葉を使っています
だから
気で読むという
気を合わせて読む
という認識で、素読を行ってください
つまり何が言いたいかというと
たとえば、
著者の「心を感じながら読む」だと「気で読む」とちょっとずれるということです
著者の「体験を追体験しながら」だとちょっとずれるんです
心を感じることや
体験を追体験すること
それ以外
それら全部ひっくるめて
気という中に入っているんです
だから気で読むとしか表現できないんです
気を合わせると出来るになること
本を気で読む
その時あなたは、
本に気を合わせることになります
つまりあなたの
自我とか、我(われ)、我(が)
を一時的に消すことになります
つまり
無為になり
無欲になり
無我になるということです
これは六徳で解説したことそのもです。
徳が集まった状態です。
徳の力を発揮できる状態です。
本にやったことと同じことを、対象の人間にやります。
すると
呪咀ができます。
祝福ができます。
もう少し現代的な言い方をすると
相手に影響を及ぼすことができます
相手に合った形で、
言葉や感情を伝えることができます
影響力を及ぼせます。
つまりは、全部ひっくるめて「気」の力を伝えることができます。
呪咀としても、「気」の力を伝えることができます。
祝福としても、「気」の力を伝えることができます。
下世話な例では
恋愛としても、「気」の力を伝えることができます。
だから、気で読むトレーニングは、モテる秘訣でもありますね。
まとめ
気を合わせる、そのために気で読む
トレーニングを解説しました。
なにか難しいことのように言ってますが、実は結構簡単です。
あなたは気に入ったことに対しては、同じことをやってたりします。
気に入って何度も読んでる小説
繰り返し見た映画やアニメ
大好きなお気に入りの場所
とは、あなたは気が合っています。
つまり何が言いたいかというと
結構実はできちゃってるということです。
ただ、呪咀の場合は、自分が嫌いな相手に対して、同じことをするだけです。
そのためのヒントになるのが、素読です。
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