屯はめばえ。
植物の種から芽が出る様子を表します。
今まで固く固まっていた種が、坤為地の大地の上で芽を出します。
乾いた種は水を吸って、みずみずしさを取り戻します。
水は命の象徴です。
あらゆる生き物は、ほとんど水でできています。
一見乾いた種も、水を吸って、命の芽生えを開始します。
地中に根を伸ばし、地表に茎と葉を立ち上がらせます。
今まで私を守っていた種の殻を、上に持ち上げ最初の葉っぱを広げます。
小さな小さな種に、大きな大きな巨木の設計図が詰まっています。
まるで、人間の理想を種として、人間の文明を伸びゆく枝として、広がる葉を一人一人の個性として、あらかじめ準備されている大きな大きな木です。
生命の木も元は一つの種でした。
私たち一人ひとりも、元は一つの種でした。
世界の命も本当は一つの種でした。
種から芽が出て、育ち、大きくなり、また新たな種を作っていく
その過程は
一苦労あるかもしれませんが、
喜びに満ち溢れるものであり、
生と死の循環を内包しております。
故に一件、苦しく見えることもある芽生えも、
希望や理想に満ちたゴールと
楽しさに溢れる命の生成発展の
はじめの一歩です。
だから
青空の天のもと、大地に芽生えた命に、祝福あれ。
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