徳の集め方~力の発揮の仕方

ーすべて「徳」というのは、軽挙妄動しない(無為)ことによって集まり、無欲になったときに形成され、無想にして安定し、濫用しないことによって強固となる。しからざれば、徳は宿らず、すなわち精神の力はなくなるのであるー。

・・・

ー精神が力を失えば、人間は己れを全う出来ない。そこで無理をすればする程さらに力を散じ、結局は何事も出来なくなる。何事も出来なくなるのは、つまり力むからだ。徳とはあくまで内面的な力(無徳)である。殊更に力を出さない(不徳)ようにすれば、力を発揮することが出来る。老子(故曰)が外部に対して最大限に力を出そうとすると、却ってダメになる、と言った所以はそこにあるー。

神義子 『逆転の哲学 呪咀』 本章 拾弐 より

徳をどうやって集めるか?

その方法は韓非子に書いてある。

『逆転の哲学 呪咀』の記述自体が、韓非子からの引用である。ただし、訳は神義子のオリジナルのようだ。

徳を集める

徳は軽挙妄動しないことによって集まる。

動かないで止まる(静止)という意味ではないことに注意。

徳を形成する

徳は無欲になったときに形成される。

徳を安定させる

徳は無想して安定する。

徳を強固にする

徳は濫用しないことによって強固となる。

徳の力を発揮する

徳は殊更に力を発揮しないことによって、力を発揮する。

六徳

気功師の清水義久も、気功教室の中で、徳を集めるマントラを六徳(りくとく)として紹介している。

六徳

一.徳は無我によって開花し、

二.徳は軽挙妄動しないことによって集まり、

三.徳は無欲になったときに形成され、

四.徳は無想によって安定し、

五.徳は濫用しないことによって強固となり、

六.徳は調和することによって、力を発揮する

清水義久氏のセミナー内での紹介

使い方

気分にあわせて、適当に唱える。

早口で何回も数を増やすよりは、ゆっくりと子供に話しかけるような感じで唱える。

斎藤一人さんの天国言葉のゆっくりとした唱え方が参考になるので、そちらも参照。

効果

徳が開花し、集まり、最後は力を発揮できるようになる。

ただし、効果を期待しないこと。たんたんと六徳を唱える。
すると、あるとき急にできるようになる。

回数を決めない。10回唱えれば、できるようになる。100回唱えれば、できるようになる。といったものではない。

ただただ、毎日たんたんと続けることで、いつしかできるようになる。

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